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東京書店員さん訪問記

2016/07/27

第4回:三省堂書店池袋本店 新井見枝香さんを訪問 ~新井さんがプッシュする本はヒットする! カリスマ書店員が抱き続ける「本への思い」とは?の巻~

 

第4回目は、三省堂書店池袋本店さんの新井見枝香さんを訪問しました!

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池袋本店さんは2015年12月にオープンした、都内屈指の超大型書店。なんといっても目を見張るのは5階分のフロアにひしめく本の品揃えの豊富さです。「ここに来れば何でも置いてあるに違いない」と思わず確信してしまうような貫禄があります。

 

たとえばアート系の書籍も驚きの充実ぶり。

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西武池袋本店内にあるのですが、上品な雰囲気がこちらにも漂っていて、デパートに訪れたときのようなうきうきとした高揚感に包まれます。

そんな池袋本店さんには、イベント専用のスペースが設けられており、新井さんはそこで行うイベントを担当する傍ら、文芸書の単行本も担当するという、二足の草鞋を履く大忙しの日々を送っています。

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もしかすると「新井さん、知ってるよ」という方も多いかもしれません。それもそのはず、巷では「新井さんがプッシュした本はヒットする!」という都市伝説(?)も流れるカリスマ書店員なのです。

さらに、お店の公式ツイッターの「中の人」として活躍するほか、お店で「新井ナイト」というイベントを主催したり、芥川賞・直木賞ならぬ「新井賞」という賞をつくって受賞作を発表したりと、バラエティに富んだ活動をされています。

それらはすべて、新井さんが立候補や発案をしたことなのだそう。エネルギッシュで社交的な方なのかと思いきや、「私は本当は暗い」と話します。そんな新井さんが、積極的に自ら発信しようとする姿勢の根底には、幼い頃から色褪せることなく抱き続けてきた、本や書店にたいするまっすぐな思いがありました。

 

 

好きな気持ちは、お客さんに伝わる

――三省堂書店有楽町店のカリスマ書店員として長く活躍されてきた新井さんですが、池袋本店にはいつ異動されたんですか?

「池袋本店がオープンする1年くらい前に新店準備室へ異動になりました。その頃はオープンに向けて本の発注をしたり、出版社の方とイベントや新刊の話をたくさんしたりして、けっこう忙しかったですね」

――有楽町と池袋では、本の売れ方は違うものですか?

「違いますね。有楽町は、ニュースやネットで話題になったような、ミーハーな本が特に勢いよく売れるし、そういうものにたいする反応も一番早いんですよ。だから最先端という感じがします。一方で池袋は――これは地域性というよりも立地によるものだと思うんですが、デパートのなかにあるということもあるし、三省堂書店がオープンする前にもともと書店さんがあったという文化もあって、自分の感覚で選ぶ人が多いです。それに、とにかく本に詳しい。だから、有楽町では正直なんとなくやっていた海外文芸や短歌、詩、俳句、古典をこちらに異動してからかなり勉強しました。でもやっぱり『勉強してる』っていう段階ではだめなんですよ」

――どうしてですか?

「あるとき、すごくいい短歌の本を一冊見つけて、『短歌ってめっちゃいい!』って思ったことがあったんですね。そのときに自分がつくった棚を見て『なんだ、この棚だめじゃん』って気が付いて、一冊一冊見ながら気が狂ったように直したんです。そしたら、売り上げがビューって上がったんですよ」

――へえー!

「毎日、『本日の短歌』というのを一首選んで、書いたものを棚に置いてるんですけど、最近はちょっと色気を出して、横にその短歌が載っている本を置いてみたら、翌朝には本がなくなってるんですよ! それは、最近ちょっとうれしいですね」

――やっぱり自分が本当に好きにならないと――。

「バレますね(笑)」

――でもそれがお客さんに伝わるっていうことがすごいですね。

「何が違うのかは本当にわからないんですけどね。最近は海外文芸を読みだしたら、やっぱりすごく伸びてきました。出版社の海外文芸の営業さんがいらっしゃると『棚が変わった! すごく見やすくなった』っておっしゃるんですよ。『わかるんだあ』と思って。だからね、本当に生き物ですよね」

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「本日の短歌」が飾られる短歌コーナー。おとなりには俳句コーナーが並んでいます。

 

 

本を買うことが好き

――書店員として働き始めたのはいつ頃だったんですか?

「7年くらい前ですね。三省堂書店の有楽町店にアルバイトとして入ったのが最初です。もともと三省堂書店が好きで、有楽町店はいつも行っていたんですけど、あるときお店に『アルバイト募集』のポスターが貼ってあるのを見て、面接を受けました」

――どういうところが好きで行っていたんですか?

「手ごろなサイズなんですよね。そこまで広くないので、新刊が必ずわかりやすく置いてある。それに、POPもついていて、必ずほしいと思うものがあったんです。なんていうか、八百屋みたいに『買え買え、買え買え』って訴えかけてくるような積み方がされていて、そういうところがいいなと思ってました。“飾り”ではなく“売り物”という意味での置き方と言ったらいいのかな」

――本屋さんに興味がないと、どこのお店も同じに見えてしまう気がするんですが、働く前から「この本屋のここがいい」という視点があったというのは、もともと本屋さんに興味があったんでしょうか。

「小学生くらいのときから本屋さんに行くのが好きでした。父親と一緒に行って、お小遣いをすごく使ってましたね。八重洲ブックセンターに行くのもすごく楽しみだったし、地元のちっちゃい本屋さんにもよく行ってました。それぞれの良さがあるんですよね」

――小さい頃から本が好きだったのは、ご両親の影響ですか?

「親もよく読んでました。でも親の本を借りることはあんまりなかったです」

――では、本屋さんに行って買ったものを読んでいたということなんですね。

「そう。“本を買うこと”が好きだったんです。やっぱり、買うときが一番幸せじゃないですか」

――わかります(笑)。「買ったぜ!」っていう高揚感がありますよね。それが好きというのは、いまでも変わらないですか?

「そうですね。この前の休みの日は渋谷に行ったんですけど、新しくできた『BOOK LABO TOKYO』というブックカフェに行って、そのあとHMV&BOOKS TOKYOに行って、紀伊国屋書店西武渋谷店も行って……。結局どこかに出かけても、本屋さんばっかり行っちゃうんです」

――仕事としてリサーチのために行くのではなく、趣味として、休みの日もついつい足が向いてしまうんですね。

「大体もう、『何買ってやろうかなあ』って気持ちで行ってます。自分のお店でもそうで、仕事が早く終わったときは『おーし、買ってやろう』と思って店内を見ています」

――自分のお店も、そういうお客さん目線で見渡してみることで気づくこともありそうですね。

「私がつくる棚って、おしゃれなディスプレイのような棚にはならないんですね。それはたぶん、本屋はショールームじゃないので、やっぱり八百屋感覚があったほうがいいと思っているからだと思います」

――なるほど。新井さんがお客さんとして『買ってやろう』という気持ちになるような、購買意欲のわく棚かどうかというのがひとつのポイントなんですね。

「そういう棚のつくり方というのを、有楽町時代に体で覚えた感じがします」

 

 

POPに込める、読みたくなったときの気持ち

――新井さんのお名前がお客さんの間で浸透していったきっかけというと、新井さんがつくったPOPが話題を集めるようになったことだったんでしょうか。

「そうかもしれません。でも大したPOPも作っていなくて。工作とか字を書くのとか、あんまり好きじゃないんですよね。だからPOPを作りたいから作ったんじゃなくて、売るためにそれしか方法がなかったので、やっただけという感じです」

――ただでさえ人にものの良さを伝えることってすごく難しいなと思うんですけど、POPって、限られたスペースのなかで、目を引くキャッチ―な言葉を書かなきゃいけないわけですよね。

「POPって、よく自分の感想をすごく熱い勢いで書いちゃったりしがちなんですけど、それは普通の気分でいる人にとっては白けるものなんですよね。それに、感動したとか、泣いたとかっていうのは、逆に言うと『泣けなかった私って何なんだろう』って思っちゃったりもするし(笑)。そこじゃないんですよ、たぶん。たとえそれが本質じゃなかったとしても、その小説のなかに自分が読んでみようかなって思った“引き”を書けばいいのであって、読んだ後のことは関係ないんですよ。自分のなかで『これ読んでみようかな』っていう取捨選択がもちろんあるので、その決め手を書くようにしています」

――なるほど! 目から鱗です。確かに、大事なことは、まだ読んだことのない人が読んでみようと思うきっかけをつくることですもんね。それに気が付いたのはいつ頃ですか?

「有楽町時代の上司が、そういうPOPを書く人だったんです。私がまだアルバイトだった頃、文芸担当でもなんでもないのに、POPをつくって持って行ったら『貼っていいよ』って言ってくれて。褒めてくれるときもあれば、『これはないな』と言われるときもあって、それでだんだんわかってきたかなあ。すごく鍛えられました。すばらしい方でしたね」

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POPではなく、手作りの帯を巻いて本を紹介することも。「この帯が巻いてある本をレジに持って行っていただいて構わないんですけど、皆さん、巻かれていないものを下からとってレジに持って行かれますね(笑)」と新井さん。

 

 

お客さんとの距離が縮まる、ツイッター

――新井さんは、お店の公式ツイッターを運営する「中の人」としても知られていますね。

「有楽町店でツイッターを始めることになったとき、まだアルバイトだった私がなぜか『私、ツイッターやります!』って立候補したんですよ。いまもプライベートではやってないですし、別にツイッターが好きなわけじゃなかったんですけどね。最初は言葉が乱れすぎていたりして、けっこう失敗もしたんですけど、いろいろ試行錯誤しながらたくさんツイートしていきました。心がけていたのは、何か話しかけられたら『はい』の一言でもいいから、100%答えるということ。それだけは礼儀じゃないかなあと思って。それでだんだん、お店に来てくれる人が増えていきました」

――実際にお店でお客さんから「新井さんですよね」って話しかけられたりもするんですか?

「めっちゃ多いです。『おすすめしてた本、おもしろかったよ』と言ってくださったり、おすすめの本を尋ねられたり。本をすすめるには、やっぱりその方の話を聞かないとわからないので、『どんな本が好きで、それを読んでどう思ったか』ということなどを聞いていくうちに、あれかな?って思いついた本をおすすめします」

 

 

著者に聞きたいことを聞く、「新井ナイト」

――新井さんが聞き手になって著者の方とトークショーを行う「新井ナイト」というイベントは、どんなきっかけで始まったんですか?

「もともと自分が作家さんとしゃべるというイベントはやっていたんですが、あるときショートショート作家の田丸雅智さんが『“新井ナイト”っていう名前にしたらいいんじゃないの』とおっしゃって、そこから始まったんです。新井ナイトの場合は、自分がやりたくて著者の方にお願いして、自分も出るというスタンスでやっています。それが一般的なサイン会との違いですね」

――作家さんにどんなことを質問するんですか?

「その本によるんですけど、例えばミステリーだったら、最初から章ごとに追っていって、疑問に思うことを聞いたり。エッセイだったら、自分の話もして、その作家さんに相談に乗ってもらったり……」

――インタビューというより、一読者として作家さんとお話をするような感じなんですね。

「そうですね。よく雑誌に載ってる作家さんのインタビューって、言わなきゃいけないんでしょうけど、『どういう経緯で書いた』とか、お決まりのことが書いてあることが多い。それってもう、大体何かの媒体で言っていることだから、同じことを聞いてもしょうがないと思うんです。当日は、基本的に打ち合わせは一切しないし、私も何を話すか考えていないので、話している最中に思わぬところで新しい気付きもあったりもします」

――ぶっつけ本番で、緊張はしないんですか?

「しないんですよね、全然。基本的に、その人の書いたものがおもしろいと思って、興味があってお呼びしているので、聞きたいことは山ほどありますからね」

 

 

一番好きな本に贈る、「新井賞」

――芥川賞と直木賞が発表される日に、新井さんが独自につくった「新井賞」を発表して話題を集めています。とてもユニークな取り組みですが、これが誕生したきっかけは何だったんでしょうか。

「第一回目の新井賞は千早茜さんの『男ともだち』だったんですが、これが直木賞候補だったんですね。でも獲れなかった。私はいつも、良いと思う本をいっぱい注文するので、『はい、直木賞獲れませんでした。返品しましょう』というのはおかしいだろうと思って。それに獲れなかったことで価値が変わるわけじゃないのに返品するのは嫌だったので、『じゃあ、新井賞です』って。自分の顔と一緒に『新井賞』と書いたオリジナルの帯を巻いて売ったのが始まりです」

――反響はいかがでしたか?

「すごく売れました。第一回目のときだったか、直木賞を受賞した本より売れたこともありました。たぶん、お客さんもよくわかってないんですよね。『あなた。直木賞と、芥川賞と、新井賞が出てるわよ』って(笑)。なんだかわからないけど賞を獲ったらしい、みたいな感じだと思います。でも、力技でも推して、手に取ってもらえればいいんだって思いました」

――選考基準はどんなものなんですか?

「一番好きっていうことでしょうか。評論はできないし、どれが売れるかなんて正直わからないんですけど、いろいろ読むなかで『あ、一番好きだ』と思った本。あとは、それまでの作品の良し悪しは関係なく、作品単位で見ています。それは普段の仕入れにも言えることで、新井賞に選んだからといって、その作家さんの次に出る本を絶対にいっぱい置くかっていったら、そんなことはないです。そういうふうに、何にも利害関係がないし、賞金もない。普通の人が選んでいるところがいいんじゃないでしょうか」

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取材後に発表された第5回新井賞は、彩瀬まるさんの『やがて海へと届く』が受賞(池袋本店さんのツイッター @ikehon_sanseido より写真をお借りしました)。帯は新井さんがパソコンで手作りするのだそう。

ちなみに、これまでの受賞作はこちら。

第1回 千早茜『男ともだち』
第2回 早見和真『イノセント・デイズ』
第3回 辻村深月『朝が来る』
第4回 角田光代『坂の途中の家』

 

 

「社会人だとしても『好きなものを売りたいです』って言っていいと思う」

――新井賞も新井ナイトも、そこに新井さんの、一読者としての主観が大きく反映されているところがおもしろいなと思います。その本にたいするピュアな「好き」という気持ちが伝わってくるから、受け手もまっすぐに受け止めることができる。だからこそ、新井さんの言動は人の心に響くんじゃないかなと思います。

「そうか、“読者”かもしれないですね。この前、『なんでそんなに頑張るんですか』って聞かれたことがあったんですけど、それは“単行本”がなくなったら困るからなんです。私は文芸の単行本が担当なんですけど、文庫本じゃなくて単行本の形で発売されるのをめっちゃくちゃ楽しみにしてるんですね。だから、あれを買って帰るという楽しみがなくなっちゃうと困るんです。電子書籍を悪いとは言わないけど、本っていいじゃないですか、めっちゃくちゃ。持った感じとか――あれは何ものにも代えがたい。だから結局、自分のためなんですよ」

――今回の取材を引き受けてくださったこともそうですし、ツイッターや新井ナイトもご自身からやるとおっしゃっていて、積極的に表舞台に出られていますよね。それは「本がなくなってしまわないように、たくさん本を売っていきたい」という気持ちが根っこにあるからこそ、できることなのでしょうか。

「そうですね。基本的に、私はあんまり人としゃべるのが好きじゃないし、すごく暗いんですけど、そうするしかないのでやっています。それに、新井ナイトではいろんな作家さんと腹を割った話をすることができて、学ぶことも多い。自分が聞きたいことをいっぱい聞いているので、とても勉強になるんです。だから、それも要するに自分のためかもしれません。本当だったら、ただただ暗い部屋でずっと本を読んでいたいです(笑)。でも皆がそうしていたら、本はなくなっちゃいますからね」

――お話をうかがっていて、新井さんを突き動かしているのはいつも、「本が好き」というピュアな気持ちなんだなと感じました。

「たまに『仕事なんだから割り切らなきゃいけない』とか、『好きとか嫌いとか言ってるんじゃない』って言われるけど、私はやっぱり好きなものじゃないと売れない。わりとみんな『社員だから、なんでもやりますよ』って言うけど、『私は文芸じゃなかったらヤです』って言っちゃう(笑)。もちろん、やってみたら楽しさがわかるのかもしれないですけどね。でも社会人だとしても、そういうことを言っていいんじゃないかなと思うんです。『好きなものを売りたいです』って」

 

 <店舗情報>
三省堂書店池袋本店
東京都豊島区南池袋1-28-1 西武池袋本店 別館地下1階・書籍館地下1階~4階
TEL 03-6864-8900
営業時間 10:00~22:00
HP http://ikebukuro.books-sanseido.co.jp/

 

【まとめ】

ここでご紹介したお仕事のほかにも、雑誌『BRUTUS』の小説特集でおすすめの本を紹介されていたり、ラジオ『真夜中のハーリー&レイス』にゲストとして出演されていたりと、新井さんをメディアでお見かけすることがたびたびあり、いつか取材をしてみたいと思っていたお方でした。

一番興味があったのは、表舞台へ出ることに、どんな思いを持って臨まれているのだろう、ということ。もしかしたら誰かに批判されて傷つくかもしれないし、失敗して恥をかくかもしれない。人前に出て何かを発信するということには、足がすくむような恐ろしい側面もあります。もしも自分だったら、と考えると、生半可な気持ちではとてもできないと思うのです。

実際にお話をうかがっていて一番印象的だったのは、「千早茜さんの『男ともだち』、私もすごく好きです」と伝えたときに、パァっと明るくなった新井さんの表情でした。

この方は、本当に本が好きなのだ。そして、好きなことだから頑張れるお仕事なのだろう――。

しかし、そんな私の想像を飛び越えて、「単行本を買って帰るという楽しみがなくなったら困るから、結局は自分のためにやっている」とおっしゃった新井さん。その瞬間、新井さんの本への思いと、新井さんの仕事のすべてが一本の線でつながったようで、思わずぽんと膝を打ちました。

工作も文字を書くのも好きじゃないけれどPOPをつくり、ツイッターが好きなわけじゃないけれど運営に立候補し、人と話すのが好きなわけじゃないけれどトークイベントを主催する。新井さんはいつも、それが本を売るために必要なことならば、得意ではないことにも自ら取り組んできたのです。

何かをまっすぐに好きだと思う気持ちは、こんなにもエネルギーとなり、そしてこんなにも受け手の心を動かすものなのだと感じ入り、取材を終えたときには、なんだかむくむくと勇気がわいてきたのでした。

 

【本日の手土産】

今回は築地市場外にある、さのきやさんの「まぐろやき」をお持ちしました。

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「まぐろやき」って、お魚のまぐろを焼いたお惣菜じゃありませんよ。まぐろの形をした「たいやき」なんです。

なんでもお店の奥様のアイディアで、「築地で出すんだから、築地らしくまぐろの形にしよう」と思いついたんだとか。

味は「本マグロ」と「中トロ」の2種類。ネーミングも洒落がきいています。

本マグロは外側がパリッ、内側はフワッとした二重の食感が楽しめる皮で、小倉あんが包まれています。

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一方、中トロの皮はもっちもち。しかも、小倉あんの中にあんずが入っているんです。

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小倉あんは、北海道十勝産の最高級品種小豆「豊祝」と鬼ザラ目を用い、直火銅釜でじっくりと炊き上げているのだそう。そんなこだわりのあんに、甘ずっぱいあんずの相性が抜群。これは新発見でした。

ちなみに、手土産でお持ちするのは難しいのですが、こちらの「ウメスカッシュ」もおいしいんです。

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ごろっと梅の実が入っているところに、手作りのあたたかみを感じます。子どもの頃、夏になるとよく飲んでいた、祖母お手製の梅シロップを薄めて作った梅ジュースの味を思い出して、なんだか懐かしい気持ちになりました。

そういえば、映画『海街diary』で梅シロップを美人姉妹がきゃっきゃと作るシーンも素敵だったなあ、なんてことも思い出して、きゅんとしてしまいました。とにかく飲んだら、ノスタルジックな気分に浸ってしまう一品です。

暑い夏の日、甘ずっぱくてシュワシュワのウメスカッシュを片手に築地散策もいいかもしれません。

 

<店舗情報>
築地 さのきや
東京都中央区築地4-11-9 築地場外
TEL 03-3543-3331
営業時間 7:00~15:00

 

 

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